株式会社ヤガミ
請負内容…教育関連施設の調理台やステンレスシンクの製造
理科実験機器の専門メーカー様として昭和22年に創業して以来、理科室実験台をはじめとした教育機器などを幅広く展開されています。文教市場をリードされてきた、そのノウハウを生かし、民間市場のほか、救急救命・介護福祉・産業電熱といった分野でもご活躍。さらに、自社による高い企画・開発力と協力工場の技術力を結集した自社ブランド商品も数多く手掛けられています。弊社では、教育現場の什器や福祉・公共施設等のキッチンに使用されるステンレスシンクの製造を担当。ほかにもオリジナルステンレス製品の開発時などにも微力ながらお力添えをさせていただいております。
株式会社ヤガミ 小牧事業所
第二事業本部 第二商品部 商品課 次長 田中 昌益様
光和工業株式会社
営業技術部長 小澤 英樹
一貫生産における高い技術力が、
品質の安定を支えてくれています
小澤
9年前に、岐阜県産業経済振興センターの紹介で弊社を知っていただいたのが始まりでしたね。ヤガミ様は制作先を、弊社は受注先を求めて登録していたんですよね。
株式会社ヤガミ
田中様
(以下 田中様)
そうそう。当時取引のあった加工メーカーさんが弱体化していて、供給不安を心配していました。そこで、岐阜県の産経センターから紹介をいただいて、弊社から近いということもあって、早速御社へ訪問させていただきました。
ただ、御社は量産体制が整っておられて、「ああ、これはうちとは難しいかもしれない」と、実は思っていました。うちはオーダーメードで一品ものが多いんですね。1台だけ依頼するということもあるので取引は難しいのかなと。
小澤
そうだったんですね。確かに当時は浴槽の量産ラインで毎月数千台という数を生産していたので、そのようなイメージが強かったのではないかと思います。当時から小ロットの特注ものも手掛けていたんですよ。
田中様
とても意外でした。ただ、試作を頼んでみたら仕上がりも対応もすごく丁寧で。これはお願いできるなと思ったんですよ。なぜ弊社の製品にオーダーメードが多いのかというと、教育現場などは家庭と同様に、全く同じ建物はないんですよね。そんな中、部屋に馴染むようにと端から端まで隙間なく埋まるような寸法の製品を弊社では強みとして製造しています。だから必然的に建物の大きさに左右される。まさに特注品ですよね。
小澤
確かに御社の製品は案件によってサイズがバラバラですね。でもどんなに小ロットでも弊社の職人が対応いたしますよ。
田中様
仕上がりはもちろんですが、どんな小さな手直しも誠実に対応していただけることが魅力ですね。例えばシンクの水の流れをよくするために、もう少し改良してほしい等、試作品一台の細かい修正も「わかりました。すぐにお邪魔します」と言って来てくださって、素早く検討してくださいます。その対応力の良さが今の信頼感につながっています。特に小澤さんは技術部にいらっしゃったこともあって、営業さんなのにとても細かく製品をチェックしてくださるんですよね。
小澤
確かにヤガミ様の案件では特に仕上がりの美しさを意識しています。表面の仕上がり具合は溶接と研磨の技術が最終的な美観に繋がりますので、鏡のように濁りない美しさを目指しています。御社の製品は一点ものが多いということもあり、また品質の高さにも定評があります。その品質を維持するのは協力工場の使命だと考えています。
田中様
大変ありがたいです。溶接も研磨も、長年磨いた技術力があってこそでしょうね。さらに、一貫生産の体制をとっておられる。そこが強いと思います。最終仕上げの工程は外注を使われるステンレスメーカーさんが多い。一方で御社は溶接から仕上げまでを自社の職人さんが担っておられるので品質の管理も信頼できます。それが弊社の品質にもつながっています。その技術力を頼って、現在は弊社で企画しているステンレス製品の開発においても相談にのっていただいています。本当に助かっています。
小澤
ありがとうございます。相談していただけることを光栄に思っています。どんなことでも気軽におっしゃってください。その他、弊社に何か期待されていることはございますか?この機会に伺っておきたいと思いまして。
田中様
そうですね、御社は円錐形や円柱形のもの、さらには10数mもある浴槽なんかも製造され、ステンレス加工でも同業他社さんにはない技術力をお持ちですよね。特に大きな浴槽などはひずんでしまったりすることを避けるため、高度な技が必要です。そういった技術力を生かして、例えばこんな製品が面白いのではないか、など幅広いご提案をいただけると弊社もさらに発展していけるのではないかと思って期待しています。
小澤
光栄です。ヤガミ様のより一層の商品拡充において、その一躍を担えるよう、弊社も今後さまざまなご提案をしていければと思います。今後とも、どうぞ末永く宜しくお願いいたします。